この記事では、年末調整や確定申告でひとり親控除、寡婦控除の申請を忘れてしまった場合の対処法として、一番簡単な申請方法をご紹介させていただきます。
結論から言うと、過去5年分は遡って申請できます。遡って申請することで、多く支払った税金(所得税と住民税)が戻ってきますので、時間のあるときに是非申請しましょう。
また、申請することでどのくらい税金が戻ってくるのか?還付金額の目安についてもまとめましたので、良かったら参考にしてみて下さい。
※もともと税金(所得税・住民税)がかかっていない非課税世帯の場合は、申請しても還付金はありませんのでご注意ください。
遡っての申請は、いつすればいいの?
遡っての申請は、税務署が開いている時間ならいつでも可能です。
通常、確定申告は毎年2/16~3/15の間に行いますが、過去に遡ってのひとり親控除・寡婦控除申請(還付申告、または更正の請求といいます)は、2/16~3/15の間だけでなく、いつでも出来るので、時間のあるときに申請しましょう。
一番簡単な申請方法
一番簡単な方法は、次のものを持って直接最寄の税務署に行くことです。必要な書類は税務署にありますし、申告書の書き方などは、署員さんが教えてくれるので心配ありません。
事前に電話して、相談予約を取ってから税務署に行ってみましょう。最寄の税務署はこちらから調べられます。→税務署一覧
【税務署に持っていくもの】
- 申請する年の源泉徴収票
- マイナンバーがわかる書類(マイナンバーカードなど)
- 免許証などの本人確認書類
※マイナンバーカードを持っている場合は必要ありません。 - 還付先口座のキャッシュカード・通帳(口座番号のわかるもの)
遡って申請することで税金はいくら戻ってくるの?
ひとり親控除、寡婦控除を遡って申請することで、どのくらい税金が戻ってくるのか?計算したので1つの目安にしてください。
ひとり親控除については令和2年に出来た制度なので、現時点では2年分しか遡ることは出来ませんが、今後のことも考えて5年分載せてあります。
※住民税率はほぼ一律で10%ですが、所得税率は所得によって異なります。
【所得税率5%の方】
申請する年数 | ひとり親控除 | 寡婦控除 |
---|---|---|
過去1年分 | 47,500円 | 39,500円 |
過去2年分 | 95,000円 | 79,000円 |
過去3年分 | 142,500円 | 118,500円 |
過去4年分 | 190,000円 | 158,000円 |
過去5年分 | 237,500円 | 197,500円 |
【所得税率10%の方】
申請する年数 | 特別寡婦 | 寡婦控除 |
---|---|---|
過去1年分 | 65,000円 | 53,000円 |
過去2年分 | 130,000円 | 106,000円 |
過去3年分 | 195,000円 | 159,000円 |
過去4年分 | 260,000円 | 212,000円 |
過去5年分 | 325,000円 | 265,000円 |
たとえ過去1年分だったとしても、結構大きな金額ですよね。これなら多少手間でも申請したほうが良さそうです。
ちなみに還付金は、所得税は税務署から、住民税は市区町村から振り込まれます。
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。