この記事では、既婚者バージョンの扶養控除申告書記入例を4パターン作成しました。家族構成が近い方は良かったら参考にしてみて下さい。
- ケース1:妻が専業主婦・子供2人(16歳未満)
- ケース2:妻がパート(150万円以下)・子供2人(16歳以上)
- ケース3:妻がパート(150万超)・子供なし
- ケース4:共働き・母1人・子供1人
【各記入例の共通項目】
※当記事は、申告者本人の合計所得金額が900万円以内の方を対象に書かせていただいております。合計所得金額が900万円を超える方は、お手数ですがこちらの記事をご参照ください。
■令和5年分 給与所得者の扶養控除等(異動)申告書の書き方と記入例
※個人番号を記載するかしないかは会社により方針が異なるため、お勤めの会社の指示に従ってください。
※書類左上(所轄税務署長等、給与の支払者の名称・法人番号・所在地)は原則記入不要ですが、会社から記入指示がある場合は、指示に従ってください。
目次
ケース1:妻が専業主婦・子ども2人(16歳未満)
自分の情報を赤枠、妻の情報をオレンジ枠、子供の情報を緑枠に記入して下さい。※妻は働いていない設定です。
妻が専業主婦(収入なし)の方に特化した年末調整全書類の書き方・記入例をこちらの記事にてご紹介しておりますので、良かったら合わせてご参照ください。(年末調整全書類の記入例あり)
ケース2:妻がパート(150万円以下)・子ども二人(16歳以上)
自分の情報を赤枠、妻の情報をオレンジ枠、子供の情報を青枠に記入して下さい。妻や子供の「所得の見積額」の記入が必要です。「所得の見積額」がわからない場合は、こちらの記事に詳しくまとめましたので合わせてご参照ください。
■年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方
19歳~22歳の子供は特定扶養親族にあたり控除額63万円に上がります!忘れずに「特定扶養親族」にチェックを入れましょう。
扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
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■令和5年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例
ケース3:妻がパート(150万円超)・子供なし
妻のパート収入が150万円を超える場合は、この紙(給与所得者の扶養控除等(異動)申告書)に妻のことは書きません。下記記入例の赤枠(自分の情報)のみ記入でOKです。
扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
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■令和5年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例
ケース4:共働き・母1人・子ども1人(16歳未満)
妻の給与収入が、
- 150万円以下
- 150万円超
で書き方が異なります。
両方の書き方をご紹介するので、該当する方をご参照ください。
150万円以下
妻の給与収入が150万円以下の場合は、「源泉控除対象配偶者」に該当します。自分の情報を赤枠、妻の情報をオレンジ枠、母の情報を青枠、子供の情報を緑枠に記入して下さい。
妻や母の「所得の見積額」の算出方法についてはこちらの記事に詳しくまとめましたので合わせてご参照ください。
(給与をもらっている場合)
■年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方
(給与と年金をもらっている場合)
■「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合
(年金をもらっている場合)
■年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算
扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
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■令和5年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例
150万円超
妻の給与収入が150万円を超える場合は、この紙(給与所得者の扶養控除等(異動)申告書)に妻のことは書きません。下記記入例、赤枠に自分の情報、青枠に母の情報、緑枠に子供(16歳未満)の情報を記入します。
妻や母の「所得の見積額」の算出方法についてはこちらの記事に詳しくまとめましたので合わせてご参照ください。
(給与をもらっている場合)
■年末調整:配偶者や扶養親族の「所得の見積額」の計算方法と書き方
(給与と年金をもらっている場合)
■「所得の見積額」の計算方法:親や配偶者が年金と給与両方もらってる場合
(年金をもらっている場合)
■年末調整:親や配偶者が年金を受給している場合の所得の見積額を計算
扶養控除申告書を書き終えたら、次はこちらの記事を参考に基礎控除申告書を書きましょう。
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■令和5年分 給与所得者の基礎控除申告書の書き方・記入例
お疲れ様でした。以上が「扶養控除等(異動)申告書」の書き方と記入例となります。
年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。
■2023(令和5年)年末調整書類の書き方・記入例ケース別まとめ
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。