毎年10月末~11月中旬にかけて、年末調整に必要な書類が送られてきます。代表的なものだと、保険会社から送られてくる「保険料の控除証明書」などがそうですよね。
インターネットで見てみると、添付書類に関して、コピーじゃダメなの?支払証明書の再発行はどこに電話したらいいの?といった質問が多かったので、提出が必要な添付書類とそれに関するよくある質問をまとめてみました。年末調整の添付書類でお悩みの方は、参考にしてみて下さい。
目次
提出が必要な主な添付書類
ほとんどの方に共通して必要
■保険料の控除証明書
通常、加入している民間の保険会社から10月末くらいに送られてくる書類です。(生命保険、地震保険など)
■社会保険料(国民年金保険料)控除証明書
国民年金の支払証明書で、通常11月はじめに日本年金機構から送られてくる書類です。
社会保険料(国民年金保険料)控除証明書には1/1~9/30までの納付額と10~12月までの支払見込み額も含めた合計額(申告する額)が記載されていますが、万一見込み額の記載がない場合や記載されている見込み額以上の金額を納付した場合は、支払済みの領収書も添付して下さい。
社会保険料(国民年金保険料)控除証明書を無くしてしまった場合は、こちらの記事を参考に再発行してもらいましょう。
■社会保険料(国民年金保険料)控除証明書を紛失⇒再発行。急ぎの場合は即日再発行も可能。
※国民健康保険料の支払証明書は必要ありません。
今年転職した方に必要
■ 源泉徴収票
前の会社から発行された源泉徴収票です。現会社が合わせて年末調整してくれますので添付して下さい。前会社から発行されていない場合は、問い合わせて送ってもらいましょう。
住宅ローン減税を受ける方に必要
■ 住宅借入金等特別控除申告書
■ 住宅取得資金に係わる借入金残高証明書
小規模企業共済等に加入されている方に必要
■小規模企業共済掛金払込証明書
中小企業基盤整備機構から11月中旬~下旬にかけて送られてくる書類です。
■イデコの掛金証明書
個人型確定拠出年金(イデコ)に加入されている方は、国民年金基金連合会から送られてきます。
よくある疑問
Q1:添付書類はコピーじゃダメなの?
コピーではダメなので、原本での提出が必要です。コピーがダメな理由は、2重控除を防ぐためです。確かにコピーだと、本人に悪意が無くても間違えてしまうことがあるのでこれは仕方ないですね。
Q2:添付書類は返却してもらえるの?
添付書類は返却してもらえないので、コピーをとっておくことをおススメします。
Q3:奥さんの源泉徴収票は添付しなくていいの?
添付する必要ありません。ちなみに奥さんが控除対象(配偶者控除や配偶者特別控除)の場合、扶養控除等申告書に奥さんの所得を記入しますが、これはあくまで今年(1月~12月)の見込み額でOKです。
Q4:国民健康保険料の支払証明書は必要なの?
添付資料は必要ありません。記入のみでOKです。国民年金と違い添付資料が必要ないため、市区町村からは証明書が送られてきません。支払った領収書、あるいは口座からの引き落とし金額を合算(12月末までに支払う予定の金額も含む)して社会保険料控除欄に記入してください。
Q5:添付書類はのりで貼っていいの?
これは、会社の年末調整担当者によって違うので会社に確認してみて下さい。ちなみに私が以前経理を担当していた飲食店では、最初から年末調整書類をクリアファイルに入れてお渡しするので、添付書類をクリップで止め、クリアファイルに入れて提出してもらっていました。
Q6:証明書類を無くしてしまい、提出が間に合わない場合はどうすればいいの?
会社にその旨を伝えて、各証明書発行機関に再発行の手続きをとりましょう。
おわりに
お疲れ様でした。今回は年末調整の添付書類についてご紹介させていただきました。
年末調整の書き方でお困りの方は、ケース別に年末調整記入例をまとめた、こちらの記事も是非参考にしてみてください。
それでは今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。