執筆・監修:尾形社会保険労務士・FP事務所
この記事では、これから再就職手当を申請する方に向けて、次の3点をわかりやすく解説します。
- 就職~再就職手当受給までの流れ
- 再就職手当の申請方法と注意点
- 再就職手当支給申請書の書き方・記入例
当記事を読むことで、スムーズに再就職手当の申請を行うことが出来るので是非参考にしてみて下さい。
目次
再就職手当の申請方法と注意点を確認
就職~再就職手当受給までの流れ
まずは、就職が決まってから再就職手当を受給するまでの流れを確認しておきましょう。
①就職が決まる。
↓
②ハローワークに就職決定の報告。
↓
③就職先に採用証明書を記入してもらう。
採用証明書は、最初の説明会でもらった「雇用保険失業等給付受給資格者のしおり」に入っています。
↓
④ハローワークにて最後の失業認定を受ける。
この時に「再就職手当支給申請書」をもらう。
↓
⑤就職先で仕事開始。
↓
⑥就職先で「再就職手当支給申請書」に記入してもらう。
↓
⑥ハローワークに再就職手当を申請する。
↓
⑦再就職手当が支給される。
再就職手当の申請方法
では、具体的な申請方法をみていきましょう。
最後の失業認定日に「再就職手当支給申請書」をもらう
就職日の前日にハローワークで最後の失業認定を受けます。以下の必要書類を提出し、「再就職手当支給申請書」を受け取ります。
【必要書類】
- 雇用保険受給資格者証
- 失業認定申告書
- 採用証明書(後日でもOK)
就職先にて「再就職手当支給申請書」を書きてもらう
再就職先で働き始めたら、会社に「再就職手当支給申請書」を渡し、記入してもらいます。
自分で記入する欄もあるので、次章で書き方・記入例をご紹介します。
ハローワークに再就職手当を申請する
会社に「再就職手当支給申請書」を書いてもらい、自分でも記入したら、いよいよ再就職手当の申請です。以下の書類をハローワークに提出しましょう。郵送でもOKです。
【必要書類】
- 再就職手当支給申請書
- 雇用保険受給資格者証
- その他ハローワークが求める書類(出勤簿やタイムカードなど)
申請期限に注意しよう
再就職手当の申請期限は、原則、就職日の翌日から1カ月以内です。働き始めて慌ただしい時期ですが、忘れないように早めに申請するようにして下さい。
但し、1カ月を過ぎてしまっても諦める必要はありません!雇用保険の給付金は、2年の時効期間内であれば、支給申請が可能です。つまり、就職日の翌日から2年以内であれば申請出来るので、諦めず申請しましょう。
再就職手当支給申請書の書き方・記入例
赤枠内が「本人記入欄」、青枠内が「事業主記入欄」です。
本人記入欄
氏名、住所、電話番号を記入します。記入例のように左詰めで記入してください。
次に下の欄ですが、19.「就職日前3年間における就職についての再就職手当又は常用就職支度手当の受給の有無」にて「イ・ロ」いずれかを選択します。※「イ受給したことがある」場合は、再就職手当の受給は出来ません。
最後に、日付を記入し、署名します。
事業主記入欄
ここは会社に記入してもらう箇所なので本人は記入する必要ありませんが、一応記入例を載せておきます。
おわりに
お疲れさまでした。以上が「再就職手当の申請方法と支給申請書の書き方・記入例」となります。
これでようやく再就職手当が受給できますね。改めて、就職おめでとうございます。
再就職手当の受給額やもらえる時期についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
■再就職手当(ハローワーク就職祝い金)いつ?いくら?条件と計算方法
また、再就職手当を受給した方で、再就職先の給料が前職の給料よりも低い場合は「就業促進定着手当」を受給することができます。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
■【就業促進定着手当】給料30万円⇒25万円になるといくらもらえる?
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。